パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「どうぞ、ごゆっくりお過ごしください」

 いろいろ案内をしてくれていたようだが、まったく頭に入っていなくて最後の言葉で我に返った。
 彼ほどの人になれば、私と過ごすためではなくパーティーの後に誰かと使う予定だったのかもしれない。
 
 それほど予約が取れる部屋ではないはずだ。

 だから、私がいなくても問題はない。

 自分に言い聞かせるように思うが、好奇心に勝つことができず私は他の部屋も少しだけ見ることにした。広々としたベッドルームに、浴室から続く屋外テラスのジェットバス。そこからも美しい夜景が見える。別世界のそこに私はただ立ちすくんでいた。


「入れば?」
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