パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 ドキッと自分の音とも思えないほどの心臓の音がして、私が勢いよく振り返ればそこには先ほど見たままの彼が私を見ていた。

 ゆっくりとネクタイを抜き取る姿に目が離せない。私もどうかしている。元樹の実家で初めて会った時も、この冷たい何を考えている瞳が頭から離れなかったのだ。

 優しいから、カッコイイからとか単純な理由で彼をずっと思っていたわけではない。


ーー強烈に何か惹かれた。それだけだ。

 視線を逸らすことも動くこともできずにいた私は、そのままテラスに立っていた。少しずつ近づく距離も、彼の強烈な視線にとらわれてそのまま動くことはできなかった。
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