パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 どうしてそんなに泣きそうな瞳をあなたがするの? 子供がいるなんて迷惑でしかないんじゃないの? 涙も止めることができず、ただ視線を交わすが、言葉にできない。


「信じられなくて当然だ。俺のしたことは許されることじゃない」

 それは違う。私が誘ったのだから彼だけのせいではない。でも……。もうぐちゃぐちゃの頭ではまともなことは考えられない。


「咲良、頼む。もう一度俺にチャンスをくれ」


真剣なその言葉に、私は何も言えずただ彼から視線を外すことができなかった。




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