君に、振り向いてほしいから
瑠花ちゃんを見ると、笑うのをこらえるようにぷるぷると震えていた。

どうしたんだろ?

「あははっ、すみません、凪先輩」

え?

瑠花ちゃんたちは顔を見合わせると、小さく頷きあった。

「ドッキリ大成功!です」

「えっとですね、椿と柊と樹は今回の計画も知ってますし、波先輩も椿たちのこと知ってます」

「ちょっと待って、誰に対してのドッキリ?」

「もちろん凪だ」

波がいたずらっぽく笑った。

どうして、僕なんだろ?波も仕掛け人側?演技上手すぎない?

「実は、さっき、nightに攻め込んだんです」

柊くんが口を開いた。

nightに攻め込んだ?一人で?

あ、でも、椿くんたちもいるのかな?

そう思ったけど、椿くんたちも不思議そうに首を傾げている。

そういえば、椿くんたちは中一なのかな?

「柊?攻め込んだって、どういうこと?」

「僕らに内緒で、一人で?」

「うん。椿と樹はいなかった。それで、nightのアジトの様子を見てきたんで、報告に、と。それで、瑠花がドッキリしようって言うから!」

柊くんが軽く瑠花ちゃんを睨んだ。

いや、それよりも。

一人で攻め込んだ?nightは波と僕でも厳しいのに……。

もしかして、柊くんってすごく強い?

Luciferに入ってもらおうかな。

波も同じことを考えたのか、柊くんたちに向き直した。



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