君に、振り向いてほしいから
「お前ら、Luciferに入らないか?」

「……お言葉ですが、俺らはそんなに強くないです。それに、柊は何も考えずに突っ走ることがあるので……。それに、樹は自分が納得行くまで問題に向き合う子なので……。俺も、あまりしっかりしてなくて」

「別に良い。人間、完璧な人なんていない。俺だって、できないことがある。柊の突っ走るところも、樹の問題に向き合うところも、椿のしっかりしてないところ……俺にはそう見えないが、そういうところも含めて、お前らだ。俺はお前らを認めてる」

波……。良いこと言うなぁ。

瑠花ちゃんが驚いたように波をみた。

椿くんは目を見開き、一瞬考えるように目を閉じた。

目を開いた椿くんはにやりと微笑み、波を真っ直ぐ見つめた。

「入ります」

「ありがとな」

「いえ。僕らも、瑠水ちゃんを助けたいので」

「これからよろしくね、瑠花」

瑠花ちゃんが嬉しそうに微笑んだ。

そうだよね……。

昔から知ってる心強い子たちがいたら、誰だって安心する。

波が椿くんたちを誘ったのも、瑠花ちゃんに安心してほしいから。

波は安心したように微笑むと、椿くんたちを見つめた。

「椿、柊、樹。ちょっと来てくれ。凪も」

不思議そうな表情をした椿くんたちと一緒に、会議室へ向かった。

会議室へつくと、波はがちゃりと鍵を締めた。

椿くんたちが怯えた顔になる。
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