君に、振り向いてほしいから
璃空にいだけでも戦力になるのに……。

ななほちゃんや琥珀さん、翠さんまでnight側になっちゃたら……。

今度の喧嘩、出るよね。

……そろそろ、cosmosを動かすか。

cosmosのメンバーはこの学園だけでも百人ほど、都内にも五十人いる。

連絡がついたら、二週間後に来てもらおう。

もう、リルだってばれても良いよね。

そうでもしないと、Luciferは負ける。

月紀に連絡してもらおう。私はそっと席をたち、トイレで仮面をつける。

この仮面は、リルとアクアの象徴みたいなものだ。

さっきの部屋に戻り、勢い良くドアを開ける。

沢山の視線を感じながら、波さんのいるステージへ向かった。

「リル……?」

「水潮波。nightともめるの?」

正直、こんな口はききたくなかった。

でも、これが『リル』。

瑠花だってバレないようにしなくちゃ。

波さんはしばらく私を見て固まり、小さく頷いた。

「はい。二週間後、ここの体育館で」

「……私たちも参加して良い?」

波さんが大きく目をみはった。

「ここの学園に、cosmosメンバーが百人以上いるの。それで、Luciferとnightがもめるって聞いて、私も参加したいなって」

「俺達の戦いに、ですか」

「うん。出来れば、臨時でLuciferとして参加したいのだけれど」

波さんは考えるように目を閉じた。
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