君に、振り向いてほしいから
私は仮面をつけて、集まったメンバーをみまわした。

上層部は私と色違いの黒い仮面をつけている。

もちろん、全員参加だ。

瑠水は……。誘ってない。

悪化するのが怖くて……。

「みんな、頑張るぞ〜!」

お〜、と沢山の拳がつき上がる。

沢山のメンバーで体育館へ向かった。

中に入って一番に目に見えたのは、千人を超える沢山の人たち。

こんなにいたの?

よく見ると、他のグループも混ざっているようだった。

nightの総長が前に出てきた。

「たくさん来たな、お前ら!準備はいいか?いくぞ!」

沢山の人が一斉に駆け出す。

上層部は、もう数十人倒しているようだった。

その様子に、周りの人たちが目を見開く。

「おい……。あれって『伝説』の三人じゃないか?」

まずい……。ばれそう!

周りの様子をうかがいながら、向かってくる人を倒していく。

やっぱり、こっちには幹部も十人くらいいるし、上層部もいるから強いみたい。

しばらくすると、大半の人が私に気付き始めた。

璃空にいと目があう。

彼は驚いたように目を見開くと、一直線にこっちへやってきた。

その手は強く握られている。

璃空にいを殴るのは嫌だけど……。やるしかない!

殴る準備をし、拳を軽く後ろに引く。

殴ろうとした瞬間、後ろからはがいじめにされた。

「しまった!」
< 70 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop