君に、振り向いてほしいから
三人は小さく微笑み、優しく頷いてくれた。

やった……。

あ、聴かなきゃいけないこと、あるんだった。

私は少し緩んだ頬をなおし、三人に向き直った。

「あの、どうして、伝説のみなさんがcosmosに入ってくれたんですか?」

「そりゃあ、僕らもcosmosの存在はしってたからね」

「一般人にも害を出すグループだけぼこす。そのスタイルに、俺らは惹かれたんだよ」

「それに、総長と副総長が女って聞いて、俺ら感動しちゃったんだよね」

三人が優しく微笑んでいる。

ぱっと見じゃ、伝説だって分からないんじゃないかな。

上層部と戦った他のグループも、伝説がこんなに優しく笑うなんて想像もできないだろう。

「ありがとうございます!じゃあ、二週間後、満珠学園の体育館で」

「うん、頼りにしてるよ、総長」

小さく頭を下げ、マンションを出た。

生徒会寮に戻り、自分の部屋に戻った。

喧嘩までの二週間は、生徒会と風紀委員会は特別に休んでも良いこととなった。

Luciferとnightは学校側も認識しているし、cosmosも伝説のグループとして知られているみたい。

私は瑠水に会いに行ったり、cosmosメンバーと連絡を取ったりして過ごしていた。

そして、今日はいよいよ、決戦当日の日。
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