100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
海外挙式の希望があることに驚く。
(私まで結婚確定であるかのような雰囲気に流された。なんとかしないとマズイでしょ)
和葉をズルいと非難していた妹は、いつの間にかグリルの前に座って肉を頬張っている。
従兄弟たちは立ったままビールを煽り、兄弟は元から知り合いであったかのように親しげに五十嵐と談笑中。
照れながらチラチラと彼を見る父は四缶目のビールを開け、母と叔母は結婚式に和装と洋装どちらを着るのか相談していた。
そして五十嵐を囲んで盛り上がる家族を、祖母がニコニコしながら見守っている。
(もう無理だ)
訂正は不可能だと悟ったら、父に呼ばれる。
「和葉も突っ立ってないでこっち来い。婿さんとおばーの間に座って食べな」
「うん」
もうやけだ。石のベンチの五十嵐の隣に座り、甘辛いたれがしみたスペアリブにかぶりつく。
「和葉」
「なんですか、婚約者の五十嵐さん」
横目で睨むと、彼は少しだけバツが悪そうな顔をした。
「会いたかったんだ。お前の家族に。和葉が真っすぐな理由がわかった気がする」
「真っすぐって、航空機バカってことですか?」
めでたいと浮かれて騒ぐだけののん気な家庭で育ったから、金欠でも好きなことに一直線でジャンク部品を買い漁る。そういう嫌味だと捉えてつっけんどんな返しをした。
「いいことだろ。航空機バカになれるのは。俺もそうなりたかった」
(五十嵐さん……?)
(私まで結婚確定であるかのような雰囲気に流された。なんとかしないとマズイでしょ)
和葉をズルいと非難していた妹は、いつの間にかグリルの前に座って肉を頬張っている。
従兄弟たちは立ったままビールを煽り、兄弟は元から知り合いであったかのように親しげに五十嵐と談笑中。
照れながらチラチラと彼を見る父は四缶目のビールを開け、母と叔母は結婚式に和装と洋装どちらを着るのか相談していた。
そして五十嵐を囲んで盛り上がる家族を、祖母がニコニコしながら見守っている。
(もう無理だ)
訂正は不可能だと悟ったら、父に呼ばれる。
「和葉も突っ立ってないでこっち来い。婿さんとおばーの間に座って食べな」
「うん」
もうやけだ。石のベンチの五十嵐の隣に座り、甘辛いたれがしみたスペアリブにかぶりつく。
「和葉」
「なんですか、婚約者の五十嵐さん」
横目で睨むと、彼は少しだけバツが悪そうな顔をした。
「会いたかったんだ。お前の家族に。和葉が真っすぐな理由がわかった気がする」
「真っすぐって、航空機バカってことですか?」
めでたいと浮かれて騒ぐだけののん気な家庭で育ったから、金欠でも好きなことに一直線でジャンク部品を買い漁る。そういう嫌味だと捉えてつっけんどんな返しをした。
「いいことだろ。航空機バカになれるのは。俺もそうなりたかった」
(五十嵐さん……?)