100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
もう一方の手で顎をすくわれ、端整な顔がゆっくりと距離を詰めてくる。
急に男の顔をした彼が色気をあふれさせるから、動悸がすぐに最高潮に達した。
(ど、どうしよう。キスされる……)
もてあそばれてたまるかと思うのに、薄く開いた唇の感触を知りたいとも思ってしまう。
彼はすぐに唇を奪わない。
和葉の心をかき乱そうと企んでいるかのようにわざと時間をかけ、やがて唇の距離が五センチほどになる。
その頃にはとっくに肩や顎から彼の手が離れているというのに、逃げたい気持ちを忘れて唇に意識を集中させていた。
(どれくらい近づいたら目を閉じるの?)
人生初めてのキスに胸をときめかせ、瞼を下ろしてその瞬間を待つ。
しかし十秒経ってもなにも起きず、そっと目を開けた。
すると顔の距離は正常に戻されており、腕組みをした彼が真顔で見下ろしてくる。
(ど、どうして……?)
「ほらな。嫌がらずにキスを受け入れようとしただろ。お前はもう俺に惚れている」
それを確かめたかっただけで本気で唇を奪う気はなかったようだ。
こんなからかい方はひどいという怒りと恥ずかしさで、顔がトマト並みに赤く染まる。
「受け入れていません。肩を押さえられて逃げられなかったんです!」
「すぐに離したが」
「驚いて動けなかったんです。勝手に惚れていると決めつけないでください」
ムキになって抗議しつつも、自分の可愛げのなさに呆れている。
急に男の顔をした彼が色気をあふれさせるから、動悸がすぐに最高潮に達した。
(ど、どうしよう。キスされる……)
もてあそばれてたまるかと思うのに、薄く開いた唇の感触を知りたいとも思ってしまう。
彼はすぐに唇を奪わない。
和葉の心をかき乱そうと企んでいるかのようにわざと時間をかけ、やがて唇の距離が五センチほどになる。
その頃にはとっくに肩や顎から彼の手が離れているというのに、逃げたい気持ちを忘れて唇に意識を集中させていた。
(どれくらい近づいたら目を閉じるの?)
人生初めてのキスに胸をときめかせ、瞼を下ろしてその瞬間を待つ。
しかし十秒経ってもなにも起きず、そっと目を開けた。
すると顔の距離は正常に戻されており、腕組みをした彼が真顔で見下ろしてくる。
(ど、どうして……?)
「ほらな。嫌がらずにキスを受け入れようとしただろ。お前はもう俺に惚れている」
それを確かめたかっただけで本気で唇を奪う気はなかったようだ。
こんなからかい方はひどいという怒りと恥ずかしさで、顔がトマト並みに赤く染まる。
「受け入れていません。肩を押さえられて逃げられなかったんです!」
「すぐに離したが」
「驚いて動けなかったんです。勝手に惚れていると決めつけないでください」
ムキになって抗議しつつも、自分の可愛げのなさに呆れている。