妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
「えっ!? 彰史さん!?」
「もう我慢の限界だ。抱かせろ」

 あまりにもストレートに欲望をぶつけられて、円香はたじたじになる。円香とて、夜にはと期待してはいたが、帰宅後早々にこんな展開になるとは思っていなかったから、まだ心の準備ができていない。

「ええっ!? いや、あの、待ってください。お夕飯がまだですし、それにお風呂にもまだ入っていませんから」

 円香が慌てて叫べば、彰史はぴたりと足を止め、そのまま少しだけ考える素振りを見せる。

「……それもそうだな。俺も長旅で汚れているし、先に風呂にするか」
「はい。どうぞお先に入ってきてください。ゆっくりで大丈夫ですよ。私はその間にお夕飯の支度をしますから」

 命拾いをしたと円香がほっとしたのも束の間、彰史は円香を抱き上げたまま、また歩きはじめる。

「あの? 彰史さん? 下ろしてください」
「その必要はない。君も一緒に入るんだ」
「えっ……いや、私はあとででいいです。下ろしてください」
「ダメだ。覚悟しておけと言っただろ? もう逃がしはしない」
「そんな……」

 抵抗もむなしく円香は風呂場に強制連行されてしまう。当然、そこから逃がしてもらえるはずもなく、体を清めるとすぐに寝室へ連れ込まれ、円香の体はベッドへと沈められる。

 そうして久しぶりに二人の触れ合う時間が始まったが、そこからの彰史は本当に容赦なかった。

 彰史はこれでもかと執拗に円香に愛を刻み、円香の心を丸裸にして、彰史への想いをすべて吐き出させた。彰史が好きだ、彰史が欲しいと何度も口にしてしまうほどに。

 円香も彰史ももう互いしか見えなかった。恥も外聞もなく、互いを強く求め合う激しく濃い時間だった。
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