妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
 円香は彰史に手伝ってもらいながら、クローゼットの奥にしまっていた荷物を外へと出す。それを、今の家に持っていくもの、実家に置いておくもの、処分するものに分けていく。

 生活に必要なものは両親に頼んで配送してもらっていたから、残っているのは学生時代に使っていたものが大半だ。

 教科書やノートに始まり、当時集めていた文具や本、さらには友人からの手紙まで残っている。

 そんな想い出の品々の中から、円香はとある冊子を手に取った。小学校の卒業文集だ。

 開いてみれば、同級生たちの言葉がたくさん綴られている。もちろん円香もそこに何かを書いたわけで、円香はそれを探してページをめくる。

「あっ」

 自分の名前を見つけた円香は、そこに書かれていた文章に思わず声を漏らしていた。

「どうした?」

 彰史に問われて、円香は「これ」と言って、その文章を指さす。

 そこには、円香の将来の夢が書かれている。
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