「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 城内の人間にも威嚇を繰り返すせいで、誰も傷ついたジークハルトを助けられないでいた。

(あんなに血が出ている。でも、私なら……)

 本能をむき出しにしたドラゴンへの恐ろしさより、知った人間をまた失うかもしれない怖さが勝った。

 エレオノールは震える足で立ち上がると、様子を窺う人混みをかき分けてシュルーシュカの前に立つ。

「シュルーシュカさん、聞こえますか? 私、以前ジークハルトさんを治療したことがあります! 今回も力になれるかもしれません。ううん、なってみせます! だから任せてくれませんか!」

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