「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 空に向かって咆哮をあげたシュルーシュカが、ぐるんと首を動かしてエレオノールに顔を寄せる。

 荒い鼻息が近づくと、むせ返るような血の臭いがした。

『ジークを助けて!』

 不意にエレオノールの脳内に奇妙な音が響く。

『私を二度と独りにしないと誓ったのに! 目を開けなさい、ジーク! 私が呼んでいるのよ! 聞こえないの!?』

 エルフに育てられたおかげで、エレオノールが状況を理解するのは早かった。

 これは念話と呼ばれる古代魔法だと気づき、エレオノールもまた同じ魔法を模して呼びかける。

(落ち着いてください。あなたが暴れると、ジークハルトさんに近づけません)

『ジークを助けて!』

< 174 / 530 >

この作品をシェア

pagetop