「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
「このくらいやれなきゃ、商人として生きられないさ」

「あはは、間違いない」

 エレオノールは身じろぎしようとして、積まれた荷物のひとつに頭をぶつけた。

「それにしても、そんな状態で殿下に求婚だなんて。どうかしてるわ」

「まったくだ。第一、求婚は殿下側からするもんじゃないのかね。娘を推薦することはあっても、いきなり求婚まで過程を飛ばすのはおかしいだろう」

 たしかにとエレオノールは心の中で同意する。

 以前から親交があり、婚約者のような間柄だとしたらまだしも、そうでないなら無礼を通り越して異常だと思われかねない。

(いったいどこの貴族が……?)

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