「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 冷たい空気が流れ込むと同時に、リュースが窓枠を乗り越えて外へ飛び出す。

「リュース!」

「待て、あれは……」

 すぐに駆け寄ろうとしたエレオノールをジークハルトが止める。

 暗い空を、小さなドラゴンが飛んでいた。

「あの子……いつの間に飛べるように……」

「……まったく」

 部屋の中が冷え込む前に窓を閉めると、ジークハルトはこの衝撃の元凶となった相棒にすぐ念話を送った。

(人間の姿になる、空を飛ぶ。ほかにリュースについて黙っていることは?)

『ひとまずのところ、それ以外の秘密はないわよ。楽しんでもらえた?』

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