【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
「なんで、いきなり同棲するの……?」
ぽつりとそう零せば、扉のほうから「不満か?」と鋭い声が飛んでくる。
ハッとして顔を上げれば、そこには瑛二くんがいる。……いつの間に入って来たんだ。
「ちょ、勝手に入らないでよ……!」
段ボールのふたを慌てて閉めて、抗議する。でも、瑛二くんはずかずかと室内に入って来た。
……なんかちょっと、怒ってる?
「ちょ、え、瑛二くん……!」
「みつばは、俺と住むこと、不満?」
彼が私の側に寄って、しゃがみこんでそう問いかけてくる。
その目があまりにもまっすぐに私を見ているから。……本心をどうにも言いにくくて、視線を逸らした。
「……そ、そういうわけじゃ……ない、んだけど」
「だけど?」
「ふ、不安なのよ!」
そうだ。不満はないけど不安はある。だって、いきなり男の人と二人で暮らすなんて、私には困ることしかない。
「私、お父さんとお祖父ちゃん以外の男の人と暮らしたことないんだけど!?」
たとえその相手が気心の知れた幼馴染だったとしても。
……不安しかない。本当に。心の底から。
ぽつりとそう零せば、扉のほうから「不満か?」と鋭い声が飛んでくる。
ハッとして顔を上げれば、そこには瑛二くんがいる。……いつの間に入って来たんだ。
「ちょ、勝手に入らないでよ……!」
段ボールのふたを慌てて閉めて、抗議する。でも、瑛二くんはずかずかと室内に入って来た。
……なんかちょっと、怒ってる?
「ちょ、え、瑛二くん……!」
「みつばは、俺と住むこと、不満?」
彼が私の側に寄って、しゃがみこんでそう問いかけてくる。
その目があまりにもまっすぐに私を見ているから。……本心をどうにも言いにくくて、視線を逸らした。
「……そ、そういうわけじゃ……ない、んだけど」
「だけど?」
「ふ、不安なのよ!」
そうだ。不満はないけど不安はある。だって、いきなり男の人と二人で暮らすなんて、私には困ることしかない。
「私、お父さんとお祖父ちゃん以外の男の人と暮らしたことないんだけど!?」
たとえその相手が気心の知れた幼馴染だったとしても。
……不安しかない。本当に。心の底から。