出会った彼は

次にドアがガチャリと開く音がして

「涼太~、鍵閉めてないなんて不用心だよ~」


と、雅くんが入ってきた。


驚いて固まる私。

一瞬びっくりしながらも次にはやれやれといった表情の涼太くん。

状況が呑み込めないんだけど…?


「雅、来るなら連絡しろって言ってるだろ。」

「え、だってメッセージ送ったよ?」


雅くんがいる場所から私は死角になっていて、私の存在には気づいていないみたい。

「メッセージって、普通返ってきてから来るもんだろ。ていうか帰れ。俺は今日予定あんの。」

「え~、予定ってなに。―――え!!この子!」


涼太くんの話を聞かずに、そのままリビングに足を進めた雅くん。

「ね、俺予定あんの。帰ろっか?」

諭すように雅くんに言っているけど、雅くん、多分だけど話聞いてない。
< 118 / 514 >

この作品をシェア

pagetop