出会った彼は

「え!え!噂のあの子?あ、柿原《かきはら》雅です!」

「あ、えと。七瀬 芽依です。」

噂ってなんだ?ていうかこの状況大丈夫なのか?ぐるぐると働かない頭で必死に考える。でもやっぱり気になるのは


「あの…噂って?」

「あー、それはね、涼太が最近―――」

「やめろ雅!」

走ってきた涼太くんが雅くんの口を手で押さえる。心なしか、顔が真っ赤?


「言わないからもうちょっと芽依ちゃんと話させてよ♪」


雅くんの策略だったのか、涼太くんはうなだれながら

「いいけど変な事しゃべんなよ。」

と言って、飲み物を取りに行ってくれた。


グループ内でも特に仲のいい2人は、雅くんが最近このマンションに引っ越してきたことによりご近所さんにもなっていたらしい。

だからオートロックを通過しなくても入ってこれたのか。


妙に納得していると、飲み物と私が買ってきたケーキを持った涼太くんが来る。
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