出会った彼は
想の腕をギリギリと掴んだ。
「涼太くんやめて。周りに見られたりしたら大変だよ。」
「芽依ちゃんは気にしなくて大丈夫だから。」
私をなだめて、想を見る。
「これ以上芽依ちゃんにちょっかい掛けるようなら、俺が許さない。」
「あ、週刊誌とか別に怖くもなんともないから。言いたいなら言えば。別にそれで死ぬわけじゃないし。」
「この女の何がそんなにいいのか分かんねえけど。もういいわ。」
想はそう言い捨てて、その場から去って行った。
とりあえず外にいるのは目立つので、私の家の中に入る。
「涼太くん、あんなこと言ってよかったの?あの人本当に週刊誌とか売り込むかも。」
「気にしなくていいよ。俺は芽依ちゃんと一緒に居られたらそれでいいから。何があっても、芽依ちゃんを護るよ。」
そう言ってくれた涼太くんの言葉に、止まったはずの涙が溢れてくる。
ホッとしたのもあるし、何よりも涼太くんが居てくれてよかった…。
「俺、嬉しかったよ。涼太くんを悪く言うなって言ってくれて。職業柄、知りもしない人から変なイメージを持たれることは少なくないし。」
「だって本当のことだから。」