出会った彼は

想の腕をギリギリと掴んだ。


「涼太くんやめて。周りに見られたりしたら大変だよ。」

「芽依ちゃんは気にしなくて大丈夫だから。」

私をなだめて、想を見る。

「これ以上芽依ちゃんにちょっかい掛けるようなら、俺が許さない。」
「あ、週刊誌とか別に怖くもなんともないから。言いたいなら言えば。別にそれで死ぬわけじゃないし。」

「この女の何がそんなにいいのか分かんねえけど。もういいわ。」

想はそう言い捨てて、その場から去って行った。


とりあえず外にいるのは目立つので、私の家の中に入る。

「涼太くん、あんなこと言ってよかったの?あの人本当に週刊誌とか売り込むかも。」

「気にしなくていいよ。俺は芽依ちゃんと一緒に居られたらそれでいいから。何があっても、芽依ちゃんを護るよ。」


そう言ってくれた涼太くんの言葉に、止まったはずの涙が溢れてくる。

ホッとしたのもあるし、何よりも涼太くんが居てくれてよかった…。


「俺、嬉しかったよ。涼太くんを悪く言うなって言ってくれて。職業柄、知りもしない人から変なイメージを持たれることは少なくないし。」

「だって本当のことだから。」
< 245 / 514 >

この作品をシェア

pagetop