出会った彼は

「でも涼太くん、ありがとう。」

まだ泣いている私の頭をポンポンと撫でてギューッと抱きしめられる。

「芽依ちゃんが言うな!とか言う言葉使うの意外だった。」

「ごめん、口悪くて…。」

「ううん、新鮮でよかったよ。悪くない。」


そう言って全肯定してくれる涼太くん。


涼太くんはたまたま私が忘れたヘアアイロンを届けに来てくれただけだったようだ。



「またなんかあったらすぐに連絡してね。」

「うん。ありがとう。」

涼太くんはまだ仕事があるからと言って、すぐに家を出て行った。



そこからネットニュースや週刊誌を気にしていたけれど、特に記事が出たりすることなく過ぎ去っていった。



涼太くんはまた仕事が忙しくなってきて、あれ以来会えていない日々が続いていた。


そろそろ、会いたいな…。
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