出会った彼は

大切な日


「せっかくだし、楽しもうよ。」

外に出られることはあまりないし、この人の多さ。誰が見ているかもわからないけど涼太くんは私の方を見て笑う。


「うん。」

手を繋ぐことは出来ないけど、いつもとは違うデートで新鮮。


ゲームセンターを見つけ、中に入る。

「あ!これ涼太くんやってみる?」

「え、これ…?」


私が指をさしたのはプリクラ機。

「俺プリクラとか久しぶりすぎてちょっと怖い…。」

「大丈夫、大丈夫♪」


半ば強引に涼太くんをプリクラの中に押し込む。

撮影が開始されると血が騒ぐのかノリノリでポーズを決める涼太くん。


撮影した機械は男性と女性で加工の仕方が違うらしく、男性の方はナチュラルな加工になっていた。

でもさすがに元が良すぎて少し違和感。
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