❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
ひとみは心細さから、力也の手を握って離さなかった。

力也もひとみの手をギュッと握り返した。

そして、おでこにキスを落とした。

「おとなしくしていろ、すぐに戻る」

力也はドアの向こうに消えた。






ひとみはもしかしてと体調の悪い理由に心あたりがあった。

生理が来てない。

(力也さんとの赤ちゃんが出来たってこと?)

(もう夫婦じゃないのにどうしよう)

ひとみはまずは病院へ行くことにした。
出かける時は必ず、テツに連絡して、送り迎えを頼めと力也に言われていた。

「テツさん、病院行きたいので、迎えに来て頂けますか」

「へい、すぐ伺いやす」

テツも力也に頼まれていたので、急いでマンションに向かった。

「姐さん、お待たせしやした、どこの病院へ行きやすか」

「駅前の産婦人科へお願い」

「へい」

テツは産婦人科の待合室で待機していた。

周りはお腹の大きい女の人ばかりだ。

これからパパになる男の人もいるが、テツはとにかく若い。

みんなの注目を浴びてしまった。
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