❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「いい、何も見ていない、いいわね」

「へい」

「それと、産婦人科に行ったことは内緒よ」

「それは、まずいっすよ」

そこへ力也が入ってきた。

入り口にテツの靴があった。

テツは余程のことがない限り、力也が留守の時は、部屋に入らない。

力也はドアを開けると、挙動不審なテツがいた。

「若頭、お帰りなさいっす」

「お前、なんでいるんだ」

「えっと、姐さんの病院の送り迎えをしたっす」

「そうか、ご苦労だったな」

そこへ、ひとみが部屋から出てきた。

「力也さん、お帰りなさい」

「ただいま、病院はどうだった?」

「か、風邪だろうって」

(なんか、おかしい)

力也は勘が鋭い。

ひとみもテツも何か隠してると感じた。

「若頭、それじゃ俺は失礼するっす」

「ご苦労だった」

テツはマンションを後にした。

力也は嫌な予感がした。

(さっきの二葉組お嬢との現場を見られたのか)

二葉組組長から、力也は絶大な信頼を得ている。

我妻組組長とも古い友人だ。

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