❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「そうかな、だって、離婚しようとしている相手だよ」

「でも姐さんはまだ、若頭の奥さんっすよね」

「そうだけど……」

ひとみは混乱していた。

そして、マンションに到着した。

エントランスに入ると、外に一台の高級車が停まった。

ドアが開いて力也が出てきた。

「姐さん、ちょうど若頭が帰ってきやしたよ」

ひとみが振り向くと、運転席から出てきた若い女性が、力也に抱きついた。

そして、力也にキスをした。

「あっ」

テツはじっとその様子を見つめていた。

ひとみは急いで、テツの腕を引っ張って、エレベーターのボタンを連打した。

(早く、早く来て)

エレベーターが開くと、ひとみはテツの身体をエレベーターの中に押し込んだ。

そして、最上階のボタンを押して、閉まるボタンを押した。

心臓の鼓動が速くなった。

今にも倒れそうで、ひとみはエレベーターの壁にもたれかかった。

「姐さん大丈夫すっか」

「大丈夫よ」

テツはひとみに背中を押されて、部屋に入った。

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