❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「ごめん、びっくりしたな、すまん」

「急に前に出てくるんですもの、びっくりします」

「そ、そうだな」

ひとみはビシッとスーツを着こなしている力也をじっと見つめた。

「なんか変かな」

「いいえ」

「いつも、ひとみがスーツとネクタイを選んでくれるんだが、今日は自分で選んだ」

ひとみは思わず笑みが溢れた。

「俺、なんか変なこと言ったかな」

「いいえ、我妻さんは極道の方には見えないですね」

「そうかな」

力也は照れたように頭を掻いた。

その時、ひとみが力也のネクタイに手を伸ばした。

「曲がってますよ」

ひとみはいつもの朝のようにネクタイを直した。

力也は思わず、ひとみを引き寄せ抱きしめた。

「きゃっ」

ひとみは慌てて力也から離れた。

その声に、力也は後退りして「すまん」そう言って頭を下げた。

「大丈夫です、私の方こそ、すみません、急に抱きしめられてびっくりしてしまって」
力也は自分がどうすればいいか、わからなかった。

「ひとみ、俺はどうすればいい」

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