❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「すまん、ひとみの記憶がないことは、誰にも言っていない」

「そうだったのか、完全に拒絶されたのかと思い、俺も頭に血が上った」

「本当に申し訳ない」

「俺はしばらく日本を離れる、その前にくるみに会いたくて来ちまったんだ」

「日本を離れるのか」

「ああ、くるみを守ってやってくれ」

そして、山城は日本を離れた。



ひとみは退院した。

記憶は戻っていないが、力也と共に暮らすことに戸惑いはなかった。

「ここが俺たちが暮らしていたマンションだ」

部屋に入ると、ひとみは懐かしい感じがした。

しばらくすると、結城とテツがマンションにやってきた。

力也はひとみの退院が決まった時に、我妻組組員を集めて、

説明した。

「ひとみは退院することになった」

「組長、よかったですね」

組員は喜びの言葉を口々にした。

「もう一つ伝えておきたいことがある」

組員は力也の言葉に注目した。

「実は、ひとみは全ての記憶がない、我妻組のことは覚えていない」

組員はざわつき始めた。

< 139 / 146 >

この作品をシェア

pagetop