強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
まずいことを聞いたと思ったのか、社長は青ざめてまた慌て始める。
もう、なんなの、ほんと。いつも自信があって、ちょっとのことじゃ動揺しなくて余裕たっぷりなのに。私が泣いているのを見てこんなに焦る社長がおかしくて、思わずふっと笑いがこぼれた。社長はますます慌てた様子だ。

「芹澤!? 大丈夫か、ショックでおかしくなったか!?」
「おかしいのは社長の方ですよ。 なんなんですか、もう。キスって、泣いてる女の子には皆そうしてきたんですか? そのうちあなたのせいで泣いた子はどのくらいいるんでしょうね」

たらしにも程があるでしょ。こんな方法、社長じゃなかったら通用しない。顔が良いから許されることってあると思う。

「はぁ? んなわけあるか。そうだとしたらとんだキス魔じゃねーか。俺をなんだと思ってる」
「え…」

なんだ、違うのか。てっきりとんだキス魔かと思ったよ。だって、そうじゃなきゃもっとおかしいでしょう。
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