強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
「その顔やめろ。 ちなみに俺はインドア。部屋の中で激しめのアクション映画見るのが好き」

私の表情に対してしっかり反応すると、聞いてないのにすらすらと語る社長。それにしてもインドア派とは意外だ。鑑賞するのがアクションというのは、うんそんな感じする。カッコイイ戦闘シーンなんかにすごく熱くなってそう。

「私も映画はよく見ます。 でも外に出るのも好きですよ。学生の頃は兄とよくキャンプにも行ってました」
「たしかに健はそういうの好きだよな。キャンプ道具揃えるのに付き合わされたっけ…。 まぁでも一緒に行くなら映画か。俺虫無理だし」

健。私の兄のことだ。社長とは高校から一緒で、椿不動産を立ち上げた仲間になる。って、そうじゃなくて。私は嫌な予感がする。何の気なしに質問に答えたのはまずかったような。

「今週の日曜、予定空けとけよ」
「…どうしてですか」
「俺と映画デートするから」
「嫌です。なんで貴重な休みを社長と過ごさなければならないんですか!」

妙なことを言い出したぞ。いったい何のつもりだ。私は社長の言葉を一刀両断するけれど、彼は動じずに答える。

「だって、俺はおまえに惚れてんだぞ? デートの1回や2回したいだろーが」
「私の意思は!?」
「安心しろ。俺と過ごしたこと、後悔はさせねーからさ」
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