強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
なんて思った矢先。昼休憩を終えて瑠夏ちゃんと共にオフィスに戻ると、何やら騒がしい。
営業部長の桐谷さんの姿もある。
デスクに荷物を置くのもそこそこに桐谷部長の方へ歩み寄ると、彼は私に気づいて「あっ!」という顔をする。

なんだなんだ、私に用ですか。

「芹澤! 待ってたんだよ!」
「何事ですか?」

怪訝な顔をする私に桐谷部長は答える。

「実はな、社長が倒れたんだ」
「え、?」

思いもよらない話に驚いて固まる。肝が据わっているさすがの瑠夏ちゃんも、空気が張りつめるのが分かった。

「あぁ、ごめん、ただの発熱だからそんな顔しないで。社長、ちょっとやそっとじゃ死なないでしょ。 俺さっきまで社長と外回り行ってたんだけどさ、朝から体調悪かったみたいで。タクシー乗った途端動かなくなったからそのまま帰ってもらったの。ビビったわ」
< 34 / 62 >

この作品をシェア

pagetop