強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
「これ、この前雑誌で取り上げられてたとこのじゃないですか! いつ行っても一時間は並ぶっていう…」
さすが瑠夏ちゃん。流行に敏感な彼女に、私は度々ついていけてないのを感じて少しぐっとくる。いやいや、アラサーなんてそんなもんでしょ…。
「あー、そうなの? すげー並んでたから、人気なのかなとは思ったけど。 正解だったな」
にっと笑ってみせる顔はたしかに整いまくっている。謙虚さの欠片もなく自分の容姿をひけらかすだけの要素は持っているのだ。
椿不動産を今の規模にまで成長させたのは紛れもなくこの人なわけで、エリートイケメン社長ときたらそれはそれはモテる。社内の女子人気は絶大だ。おそらく外に出ても、彼に関わる人間は見かけに騙されて好きになってしまうのだろう。
ただ、私からすれば残念すぎるんだよなー。この適当な性格が。顔はいいし仕事もできるのに、普段の様子がこれじゃあ惚れるもんも惚れないよ。
「それ皆で食べて、まぁ午後も頑張ってよ」
「社長も頑張ってくださいね。 あの山からは逃げられませんよ」
私は社長のデスクを指さし、へらへらしている社長に現実を思い出してもらう。
彼はうっと顔を顰め、それから私を見やった。
「……芹澤、」
「手伝いません。社長が振ってきた仕事がたくさんあるので」
「だよなぁ。仕方ねぇ、やるか〜…」
仕方ねぇってあなたね。社長でしょ?
またため息が出そうになるのを堪え、文句を言いながらも手をつけ始めれば捌くのは早いからいいかと、私も仕事を再開した。
…そんな彼と私が思いもよらない展開を迎えたのは、とある金曜の夜、人気のないオフィスでのことだった。
さすが瑠夏ちゃん。流行に敏感な彼女に、私は度々ついていけてないのを感じて少しぐっとくる。いやいや、アラサーなんてそんなもんでしょ…。
「あー、そうなの? すげー並んでたから、人気なのかなとは思ったけど。 正解だったな」
にっと笑ってみせる顔はたしかに整いまくっている。謙虚さの欠片もなく自分の容姿をひけらかすだけの要素は持っているのだ。
椿不動産を今の規模にまで成長させたのは紛れもなくこの人なわけで、エリートイケメン社長ときたらそれはそれはモテる。社内の女子人気は絶大だ。おそらく外に出ても、彼に関わる人間は見かけに騙されて好きになってしまうのだろう。
ただ、私からすれば残念すぎるんだよなー。この適当な性格が。顔はいいし仕事もできるのに、普段の様子がこれじゃあ惚れるもんも惚れないよ。
「それ皆で食べて、まぁ午後も頑張ってよ」
「社長も頑張ってくださいね。 あの山からは逃げられませんよ」
私は社長のデスクを指さし、へらへらしている社長に現実を思い出してもらう。
彼はうっと顔を顰め、それから私を見やった。
「……芹澤、」
「手伝いません。社長が振ってきた仕事がたくさんあるので」
「だよなぁ。仕方ねぇ、やるか〜…」
仕方ねぇってあなたね。社長でしょ?
またため息が出そうになるのを堪え、文句を言いながらも手をつけ始めれば捌くのは早いからいいかと、私も仕事を再開した。
…そんな彼と私が思いもよらない展開を迎えたのは、とある金曜の夜、人気のないオフィスでのことだった。