このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
やっと茶番劇が幕を閉じようとしていた。観客の口うるさい奴らはエーヴァルトによって部屋を追い出される。
イリヤはこれから楽屋裏にでも連れていかれるのだろう。今日の劇の反省会だ。多分。
「まんま~、ぱっぱ~」
「イリヤ……」
クライブがなぜか熱い視線を向けてくる。
神官長の生ぬるい視線を感じた。いや、その生ぬるい視線は他に三人分。
そもそもクライブが、あんな場所で結婚していたと宣言したのが原因である。
「今、マリアンヌがパパと言わなかったか?」
「閣下。それでは、陛下と同じですよ」
他の人に聞こえぬように、彼の耳元でそうささやく。だがその姿すら、他の四人からは仲睦まじい様子に見えたようだ。
コホンとわざとらしい咳払いが聞こえた。
「閣下。聖女様を別室にご案内して、今後のことを相談しましょう」
神官長の言葉で、イリヤはクライブの手をペシッと払った。
イリヤが通されたのは、応接室である。ここに通されたのは、初めてかもしれない。
「マリー!」
早速アルベルトがパタパタと足音を立ててやってきた。
イリヤは、どうしましょうと意見を求めるようにしてクライブを見上げる。
「今のマリアンヌであれば大丈夫だろう。これから彼らと話をするのに、むしろマリアンヌを他の者に見てもらえるのであれば、こちらとしては都合がいい」
イリヤはこれから楽屋裏にでも連れていかれるのだろう。今日の劇の反省会だ。多分。
「まんま~、ぱっぱ~」
「イリヤ……」
クライブがなぜか熱い視線を向けてくる。
神官長の生ぬるい視線を感じた。いや、その生ぬるい視線は他に三人分。
そもそもクライブが、あんな場所で結婚していたと宣言したのが原因である。
「今、マリアンヌがパパと言わなかったか?」
「閣下。それでは、陛下と同じですよ」
他の人に聞こえぬように、彼の耳元でそうささやく。だがその姿すら、他の四人からは仲睦まじい様子に見えたようだ。
コホンとわざとらしい咳払いが聞こえた。
「閣下。聖女様を別室にご案内して、今後のことを相談しましょう」
神官長の言葉で、イリヤはクライブの手をペシッと払った。
イリヤが通されたのは、応接室である。ここに通されたのは、初めてかもしれない。
「マリー!」
早速アルベルトがパタパタと足音を立ててやってきた。
イリヤは、どうしましょうと意見を求めるようにしてクライブを見上げる。
「今のマリアンヌであれば大丈夫だろう。これから彼らと話をするのに、むしろマリアンヌを他の者に見てもらえるのであれば、こちらとしては都合がいい」