このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
「マリアンヌはイリヤに懐いている。イリヤが何日もマリアンヌと離れると、マリアンヌの世話をしている者にも迷惑がかかるし、もしかしたらまた、マリアンヌの世話を投げ出すかも知れない。むしろ、マリアンヌが暴れる……かもしれない」
なるほどと、目の前の彼らは一斉に頷いた。
マリアンヌが召喚されたばかりの頃を思い出しているのだろう。そのときのマリアンヌは酷かったと聞いているし、それがイリヤが王城にやってきた理由でもある。
「それに……ああ見えてもマリアンヌは聖女様だ。もしかしたら、何かこう、奇跡が起こるかもしれない」
まさかクライブの口から奇跡という言葉が出るとは思わなかった。むしろ、その奇跡にすがりたいのだろう。
ただ、イリヤとしてもマリアンヌと離れることに不安はあった。一緒にいるのが許されるのであれば、一緒にいたい。
「クライブ様がお許しくださるなら、マリアンヌを連れて魔物討伐へ同行します。ですが、できればマリアンヌの世話をしてくれる者も一人つけていただけると……」
イリヤが聖女としての振る舞いを求められるのであれば、マリアンヌの世話ばかりしているわけにもいかないだろう。
「ああ。それなら心配するな。オレも同行するからな」
ぎょっとしたのはイリヤだけではなかった。神官長も魔法使いたちも、目をまんまるくして、さらに口をあんぐりと開けてクライブを見つめる。
「しかし、クライブ様にはお仕事が……エーヴァルト様がお困りになるのでは?」
「オレだって部下の育成にも励んでいるつもりだ。オレの仕事は補佐官たちに任せる。彼らだって、今は何が重要かを判断する力はあるからな」
「では、決まりですね」
なるほどと、目の前の彼らは一斉に頷いた。
マリアンヌが召喚されたばかりの頃を思い出しているのだろう。そのときのマリアンヌは酷かったと聞いているし、それがイリヤが王城にやってきた理由でもある。
「それに……ああ見えてもマリアンヌは聖女様だ。もしかしたら、何かこう、奇跡が起こるかもしれない」
まさかクライブの口から奇跡という言葉が出るとは思わなかった。むしろ、その奇跡にすがりたいのだろう。
ただ、イリヤとしてもマリアンヌと離れることに不安はあった。一緒にいるのが許されるのであれば、一緒にいたい。
「クライブ様がお許しくださるなら、マリアンヌを連れて魔物討伐へ同行します。ですが、できればマリアンヌの世話をしてくれる者も一人つけていただけると……」
イリヤが聖女としての振る舞いを求められるのであれば、マリアンヌの世話ばかりしているわけにもいかないだろう。
「ああ。それなら心配するな。オレも同行するからな」
ぎょっとしたのはイリヤだけではなかった。神官長も魔法使いたちも、目をまんまるくして、さらに口をあんぐりと開けてクライブを見つめる。
「しかし、クライブ様にはお仕事が……エーヴァルト様がお困りになるのでは?」
「オレだって部下の育成にも励んでいるつもりだ。オレの仕事は補佐官たちに任せる。彼らだって、今は何が重要かを判断する力はあるからな」
「では、決まりですね」