このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
わっとした歓声と熱気が、イリヤを襲う。マリアンヌも今までと違う雰囲気を感じ取ったのだろう。クライブにひしりとしがみついた。
「聖女イリヤ様」
神官長がそう張り上げた声だけは聞こえた。
「あれが聖女様……」
「あの毒婦か?」
「聖女様、お美しい」
「悪女じゃないのか?」
感嘆の声と悪意のこもったささやきが混じり合って聞こえてくる。
「隣の男は誰だ?」
「あの赤ん坊は?」
さらに、イリヤと共にいるクライブやマリアンヌに対する興味の言葉も耳に入る。
クライブと共にエーヴァルトに挨拶をし、案内された豪奢な椅子へと座った。ここから大広間の全体が見渡せるものの、やはり好奇の視線がイリヤに向けられている。
イリヤはマリアンヌを預かった。クライブはエーヴァルトの補佐へと入る。
エーヴァルトの凛とした声が、大広間に響き渡る。
イリヤも侍女から飲み物を手渡された。マリアンヌがいるため、お酒ではない飲み物を頼んでいた。
エーヴァルトがグラスを掲げる。
わっと声があがり、皆、グラスを傾けた。イリヤもそれを真似してグラスをあげて、一口だけ飲む。
「聖女イリヤ様」
神官長がそう張り上げた声だけは聞こえた。
「あれが聖女様……」
「あの毒婦か?」
「聖女様、お美しい」
「悪女じゃないのか?」
感嘆の声と悪意のこもったささやきが混じり合って聞こえてくる。
「隣の男は誰だ?」
「あの赤ん坊は?」
さらに、イリヤと共にいるクライブやマリアンヌに対する興味の言葉も耳に入る。
クライブと共にエーヴァルトに挨拶をし、案内された豪奢な椅子へと座った。ここから大広間の全体が見渡せるものの、やはり好奇の視線がイリヤに向けられている。
イリヤはマリアンヌを預かった。クライブはエーヴァルトの補佐へと入る。
エーヴァルトの凛とした声が、大広間に響き渡る。
イリヤも侍女から飲み物を手渡された。マリアンヌがいるため、お酒ではない飲み物を頼んでいた。
エーヴァルトがグラスを掲げる。
わっと声があがり、皆、グラスを傾けた。イリヤもそれを真似してグラスをあげて、一口だけ飲む。