このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
その確認の仕方から、いろいろと察することができるようになったのも、イリヤがエーヴァルトという人間を理解できるようになったからだろう。
「いや、オレはイリヤと同じ部屋で」
「ごほっ」
イリヤは思わず噴き出した。
「ま~ま~?」
「失礼しました、閣下。聖女様とご結婚されていたとのことでしたね。このたびは、おめでとうございます」
アレンもそれについては知っていたようだ。知らなかったら、またクライブが恥ずかしげもなく口にしていたことだろう。
「……クライブ様。エーヴァルト様はひとりにしても問題ないのでしょうか?」
イリヤは、そっとクライブの耳元でささやいた。イリヤとしてはそれが気になっていた。エーヴァルトをひとりにするのは、いろいろと問題があるような気がしたのだ。
何かと問題発言の多いエーヴァルトである。クライブが見張っていないと、執務すらさぼってしまうと、以前、こぼしたことがあったと記憶している。
「ああ、護衛がついているからな。しっかりと見張ってもらうし、なによりもここは侯爵邸だから心配はない」
とにかく、エーヴァルト包囲網ができているようだ。
案内された部屋は十分に広かった。抱っこしていたマリアンヌは部屋を気に入ったようで、おろせと騒いでいる。
「あ~?」
ソファの上にちょこんとおすわりをしたマリアンヌは、そこからおりて部屋を動き回ろうとしている。器用にお尻からおりるものだから、最近では本当に目が離せない。
「いや、オレはイリヤと同じ部屋で」
「ごほっ」
イリヤは思わず噴き出した。
「ま~ま~?」
「失礼しました、閣下。聖女様とご結婚されていたとのことでしたね。このたびは、おめでとうございます」
アレンもそれについては知っていたようだ。知らなかったら、またクライブが恥ずかしげもなく口にしていたことだろう。
「……クライブ様。エーヴァルト様はひとりにしても問題ないのでしょうか?」
イリヤは、そっとクライブの耳元でささやいた。イリヤとしてはそれが気になっていた。エーヴァルトをひとりにするのは、いろいろと問題があるような気がしたのだ。
何かと問題発言の多いエーヴァルトである。クライブが見張っていないと、執務すらさぼってしまうと、以前、こぼしたことがあったと記憶している。
「ああ、護衛がついているからな。しっかりと見張ってもらうし、なによりもここは侯爵邸だから心配はない」
とにかく、エーヴァルト包囲網ができているようだ。
案内された部屋は十分に広かった。抱っこしていたマリアンヌは部屋を気に入ったようで、おろせと騒いでいる。
「あ~?」
ソファの上にちょこんとおすわりをしたマリアンヌは、そこからおりて部屋を動き回ろうとしている。器用にお尻からおりるものだから、最近では本当に目が離せない。