【続】ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
そして、だからこそ大地は、そんな私を、迷惑な存在にしか感じられなくなっているのかもしれない。

「…………そっか」

小さく、トオルくんがうなずく。

「佐木さんの気持ちは、よく解ったよ。
なんつーか……佐木さんって、いつも潔いって感じ? ……まぁだから、あいつも佐木さんにホレたんだろーけど。
ったく、大地のヤツ、記憶なくしてる場合じゃねーだろーが」
「あ、トオルくん。そのことなんだけど……」

私は、大地の記憶がすでに戻っていることと、榊原医師から言われた『人格障害』についてのことなども、説明した。

「うわ~、ますますややこしいことになってんなー」

顔をしかめたトオルくんに、苦笑いを返す。

「だよね? 私は……いまの大地を、嫌いにはなれない。大地は大地だって言うのは、解ってるつもりだし。
恋愛感情がないからって、いまの大地の人格を消して元に戻して欲しいだなんて、身勝手なことも言えない。

でも、だからこそ、私が大地にとって一番良い方法を選ぶだなんて、そんな大それた真似、できないと思うの。
私が選ぶ答えはきっと……大地のためじゃなくて、私の願望になってしまうはずだから」

本音を言えば、いますぐにでも、元の大地に会いたかった。
だけど、いまの大地を『殺す』ことも……正直、選べなかった。
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