【完結】君じゃ勃たないと振られたら、俺なら勃つと突然に。

 あまりの言葉に、蒼紫はグラッとなって黃美子の方に倒れかける。
 なんとか潰さずに二人でコタツの横に転がった。
 その蒼紫の胸元に黃美子は抱きついた。

「え? は? ……き、黃美子……?」

「私で……勃つんでしょ? 私も……蒼紫だったら……いいかもって……」

「な、なに言ってんだよ」

「……じゃあ……やっぱり嘘?」

「嘘なわけ、あるかって……お前……初めてだよな?」

「決まってるでしょ……蒼紫は……あるの? 誰としたの? 高校の時の彼女?」

 蒼紫は一度だけ、女の子と付き合った事があった。
 告白されて付き合って、それなのに一ヶ月くらいで別れたのを覚えてる。
 それから何十人に告白されても付き合うことはなかった。

「やってないよ……」

「なんで、やらなかったの?」

「……振られたの。勃たねーから」

「えっ……」

「俺はお前以外じゃ、もう無理なんだよ」
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