【完結】君じゃ勃たないと振られたら、俺なら勃つと突然に。
「……俺、家を出るから」
「え!? どういうこと!? どこ行くの?」
「遠いとこ」
「え……」
「だから安心しろよな。お前に性的興奮する危ない男は、いなくなるからさ」
そう言うと、掴まれたまま無造作に立ち上がる。
「蒼紫……」
「今日はお別れを言いに来たんだよ」
「嘘……や、蒼紫……待ってよ」
ダウンコートを持って、部屋を出ようとする蒼紫の今度は足に黃美子がしがみついた。
「わっ……おま、危ないって」
「待って、待ってよぉ」
そのまま、すがるように足に抱きつく。
「黃美子、危ないって」
両足にしがみつかれてバランスを崩しそうになる蒼紫。
「なんでもするから……遠くなんかいかないでよぉ……なんでもするからぁ……蒼紫なら……えっちだってしてもいい」
「は?」