【完結】君じゃ勃たないと振られたら、俺なら勃つと突然に。

「……俺、家を出るから」

「え!? どういうこと!? どこ行くの?」

「遠いとこ」

「え……」

「だから安心しろよな。お前に性的興奮する危ない男は、いなくなるからさ」

 そう言うと、掴まれたまま無造作に立ち上がる。

「蒼紫……」

「今日はお別れを言いに来たんだよ」

「嘘……や、蒼紫……待ってよ」

 ダウンコートを持って、部屋を出ようとする蒼紫の今度は足に黃美子がしがみついた。

「わっ……おま、危ないって」

「待って、待ってよぉ」

 そのまま、すがるように足に抱きつく。

「黃美子、危ないって」

 両足にしがみつかれてバランスを崩しそうになる蒼紫。

「なんでもするから……遠くなんかいかないでよぉ……なんでもするからぁ……蒼紫なら……えっちだってしてもいい」

「は?」
< 12 / 16 >

この作品をシェア

pagetop