【完結】君じゃ勃たないと振られたら、俺なら勃つと突然に。

「私だって……そこまでバカじゃないし……」

「じゃあ、しちゃうよ? 最後まで……」

「え……っ」

「兄貴とキスした?」

「……聞くな……」

「ファーストキスは俺だけどね」

「なにそれ……」

「小学生の頃に昼寝してる黃美子にキスした」

「えぇっ……ひど……! ……でも、まぁ今は……うん、いいよって思える」

「じゃあキスしていい?」

「ん……は、恥ずかしいけど……」

「可愛すぎ……あ~……酔っ払っての夢じゃなきゃいいんだけど」

「ほっぺたつねる……?」

「いい。醒めたらやだ。……黃美子、上向いて……」

「ん……あ、蒼紫……」

「ん?」

「……本当に蒼紫はいいの……? こんな心変わりする女で……」

「だから! 全然、兄貴とダメになって俺のとこ来いってずっと思ってたから」

 ぎゅうっと抱きしめられる腕の強さと吐息から、蒼紫の想いが伝わってくる。
 
「俺がいなくなったら、困るんだろ」

「……うん……困る……」

「だからお前は、本当は俺のことが好きなの」
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