【完結】君じゃ勃たないと振られたら、俺なら勃つと突然に。
「……そ、そうなの……かな」
「俺の方が、兄貴より話も合う。価値観も合う。ビジュアルもぴったりだ。兄貴のは単に憧れが憧れで終わっただけだ」
「……う……」
「似た者同士で付き合うべきだろ……?」
「……蒼紫、なんか必死……?」
「うるせーよ」
「ふふふ」
腕が緩んで、蒼紫は黃美子を見つめた。
真剣な瞳。
いつもの蒼紫じゃなく見えて、ドキドキしてしまう。
「……俺と付き合うだろ?」
「……うん……」
「よし!!」
すごく嬉しそうで幸せそうな蒼紫の笑顔。
自分と付き合う事がそんなに嬉しいんだ……と黃美子の心がキュンとする。
「へへっ……やっと俺のもの……絶対もう離さない……」
ぎゅ~とされて、蒼紫のものが固く当たっているのに気付いた。
「あ……蒼紫……なんか当たってる……」
「当然の反応だろ! ……思う存分、自分の魅力を噛み締めろよ」
「も、もう……心が追いついていかないよ」
「先に身体でわからせてやるよ……俺の長年の想いを存分に受け取れ……」
「あっ……んっ……」
頬に軽くキスされて、唇が合わさって……それからもう……熱い、熱い、熱すぎる時間。
いっぱいトロかされちゃって、失恋の痛みも、あんなに執着してた恋心も溶かされて……。
「蒼紫大好き……っ」
「俺もだよ、愛してる黃美子……最高」
沢山の愛に包まれて、黃美子の心はすぐに蒼紫でいっぱいになったのでした。
☆後日談☆
「おめでとう黃美子、蒼紫。やっとだな」
蒼紫の実家で、桃樹が二人を見て微笑んだ。
「えっ……桃君、どういう事?」
「黃美子は俺が好きだって言うけど、蒼紫との話をする時が一番嬉しそうにしてたからな。俺への気持ちなんかは拗らせた初恋なんだろうって思ってたよ」
「じゃあそのまま伝えろよ! クソ兄貴!」
黃美子を抱き締めながら、兄へ威嚇する蒼紫。
「そ、そうだったんだ……」
「お前も遠くへ行く……とか言わずに、さっさと奪いに来ればよかったんだよ。俺に感謝しろよバカ弟」
「くっそーー!!」
「じゃあ桃君は全部わかってて嘘を……」
「黃美子で勃たないのはホント、ははは」
「だよねぇ。あはは」
一緒に笑う黃美子。
「だよねぇ~じゃねーよ! 俺は今日もやる気満々だからな!」
「ホテルへ行けよ」
みんなの憧れ桃樹兄さんには、全てお見通しだったようです。


