月と太陽の事件簿1/月明りに照らされて
「はい」

「その1軒を利用してるのは家族連れですか?」

「いえ、女性の方が1人で…」

「そうですか」

達郎は紀子さんへの質問を打ち切るとあたしの方を向いて言った。

「レミ、このまま別荘へ向かおう」

「え?」

あたしはあぜんとした。
この現場を放っておけというのかアンタはっ!?

あたしがそう抗議すると達郎は首を振った。

「おかしなところがあるんだ」

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