月と太陽の事件簿1/月明りに照らされて
「偽装工作ってこと?」

「その通り。恐らく電話してきた清水一利でない誰かだ」

もし達郎の言う事が本当だとしたら、『事故』は『事件』に変わってしまう。

そしてその『事件』は、『殺人』だ。

「でも紀子さんが言うには電話の主は確かに清水一利だったって…」

「思い出してみろよ、レミ」

奥にいる橋本夫婦を気づかってか、達郎は声をひそめた。

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