月と太陽の事件簿1/月明りに照らされて
よくもまぁこんなとこで眠れるもんだ。

あたしは呆れ返って車の外に出た。

何気なく空を眺める。雲はすっかりはれ、夜空には満月が浮かんでいた。

月明りがあたしを照らしていた。

あ、そうだ、達郎が清水氏の携帯を持ち出したこと所轄にまだ言ってなかった。

どうしよう。

仕方ない、いつものように警視総監の名前をちらつかせてごまかすか。
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