期待、するから

……こんなこと、今考えてもしょうがないか。


どっちにしろその時にならないと、自分がどう行動するかなんてわからないのだから。



そして、Xデー当日。


俺の予想を超えた瑞稀の返事に、一瞬にして頭が真っ白になった。

ぬか喜びしそうになって、瑞稀の目があまりにも思いが通じた時の色ではないことに気づいて。


……もしかして、嘘ついてる?

そんなことが頭によぎって、それならそれで良いと思った。


言質は取った。
絶対に逃さない。


短絡的な思考でキスしようとした行動は、瑞稀によって阻止されて。


瑞稀の腕を引きながら歩いているうちに、徐々に冷静さを取り戻す。


……いや、なにキスしようとしてんだ俺。


自分がこわい。

そんで繋いだ手を意識して、その手が離されないことにドッドっと心臓が鳴る。



──期待、する。


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