海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜



仕事帰りにスマホを開いて、非表示にしていたトークを開くと、、



凪砂【分かったからそんなに謝るな。仕事、頑張れよ】



っと、凪砂から返信が来ていたことに驚き、うっかりスマホを落としそうになった。


──…仕事頑張れ、、


私の嘘を信じている凪砂に申し訳なく思いながらも、これで良かったんだと言い聞かせる。



文章を打つ気分にはなれなくて、柴犬が【ありがとう】っとプラカードを持っているスタンプを送ってトークを閉じた。




付き合ってる頃は、頑張れっなんてメッセージを送ってきてくれたことはなかった。別れて距離が出来たから、逆に送りやすくなったのかな?



──…いや、ちょっと待って!!



私、凪砂に連絡しないでって言ったよね?!グループトークだから仕方ないにしても、個別メッセージみたいに送ってくるのはナシだよねっ?!




っとはいえ、凪砂からの貴重なメッセージを逃したくない私は、しっかりスクショして保存する。



普段から口下手な凪砂からの、【頑張れ】の一言は私にとっては明日への活力。



これだけで未経験の出産でさえも頑張れるような気がしてきた。


いつかもし、また凪砂と笑い合えるような日が来るとしたら、その時は今日のメッセージの話をしよう。


凪砂の頑張れの一言で、私は強くなれたんだよって・・・ありがとうってスタンプじゃなく、直接会って話せる日が来るまで、、



───やっぱり誰にも言えないよね


< 41 / 134 >

この作品をシェア

pagetop