海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜



優香の命日の前日

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みんなに鉢合わせない為に前日にお墓参りに来た私は、優香の眠っている前で一人手を合わせていた。



──今日は報告することがありすぎる



まず、誕生日にひどい振られ方をしたことを告げ口する。優香ならきっと一緒になって怒ってくれたと思うから。


……まぁ、それは相手が凪砂以外ならばの話だけど。


それから凪砂との子を授かったことを報告して、そっとお腹に手を触れる。



「今で8ヶ月になったよ……」


だいぶお腹も目立つようになり、最近ではお店のお客さんにも突っ込まれるようになった。




「優香・・・私が凪砂のこと好きだって、知ってたんだね?それなら、、ちゃんと自分の口で伝えたかった。私も凪砂のことが好きだよって・・・そしたらっ・・・」



そしたら、優香が居なくなった後でも堂々と凪砂を好きで居られたのにっ・・・



ツーっと頬を伝う涙を拭って、そっと冷たい墓石に触れて目を閉じる。



「──この子、見守っててね」


大切に、育てていくから。



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