ヤキモチ妬きな彼からの狂おしい程の愛情【完】
「うっ……えっ……、ゆ……きほ、くん……」

 雪蛍くんの優しさに安心した私は(せき)を切ったように泣き出してしまった。

「ひっく……わ、私……っ……ごめ、なさ……っいぃ……っ」
「莉世は何も悪くねぇよ。謝る事なんてねぇんだ」
「で、……でも……っ」
「泣きたけりゃ泣けばいい。辛い事を一人で我慢するなよ。一人で抱えるなよ。俺が傍に居る。ずっと居るから。不安な思いは全部吐き出せよ」

 子供のように泣きじゃくる私を、優しく背中を撫でてあやしてくれる雪蛍くん。

 これじゃあ、どっちが年上だか分からない。

 怖かった。ずっと、不安だった。

 あの日の事を知った時、雪蛍くんは、どう思うだろうって。

 嫌われてしまったら、どうしようって。

 でも、そんな心配はいらなかった。

 雪蛍くんは、全てを受け入れてくれる覚悟だったのだから。

 雪蛍くんの優しさに甘え、ひとしきり泣いた私は落ち着きを取り戻す。

「落ち着いたか?」
「……うん」
「それじゃあ、あの日の事、順を追って話してくれ」

 息を整えた私は雪蛍くんに言われ、あの日の事を振り返りながら話す事にした。
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