もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 また来週、エステを受けているところの写真を撮らせてほしいと言いおいて、お二人は事務所へと上がっていった。
 わたしはそのまま〈リインカネーション〉を後にした。

「ただいまー」
「おかえり。今日から昼ごはんはいらないんだったね」
「うん」

 祖母は、わたしと入れ替わりに昼食を取るために奥に入っていった。

 レジ前の椅子に座ったとたん、どっと疲れが襲ってきた。

 思わず、机に突っ伏しそうになる。
 初日からこれでは、先が思いやられる。
 
「さて、たまった仕事しなきゃ」
 大きな息をひとつして、わたしは納品されていた本を書棚に並べ始めた。
 
 片づけを終え、レジで新しく届いた絵本のポップを書いていると、スマホに着信があった。

 玲伊さんからのメールだ。

『今日はお疲れ様。で、疲れているところ悪いんだけど、8時から店に来られるかな。
 その時間なら、優ちゃんの施術ができるから』

 わたしは『じゃあ、その時間に合わせて夕食を取ります』と返信して、スマホをポケットにしまった。


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