もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 「れ、玲伊さん。は、恥ずかしいからそんなこと言ったら、やだ……」

 その言葉を聞いて、玲伊さんは今まで見たことがないほど、(みだ)らで妖しい眼差しを私に向けた。
 体の奥がぞくりとうごめいてしまうほど(なま)めかしくて、たまらず目線を逃がした。

 「優紀、それ、言ったらだめなヤツ」
 「えっ?」
 
 そう言うと、わたしを壁際に追い詰めて、両脇に手をついて、腕のなかに閉じ込めてしまう。

 「玲伊さん……」
 「ああ、もう。真っ赤になって。どうしてそんなに可愛いんだよ、優紀は」

 ふたたび、唇が重ねられた。

 でも今度は、さっきされたキスとはくらべものにならないほど、熱くて甘い口づけだった。


 思わず逃れようとしても、逃してもらえず、壁に押しあてられ、貪るように唇を()まれる。

 ここまで、深いキスははじめてで、まったく経験したことのない感覚に「ふ……あぁ」と鼻から抜けるような情けない声を出してしまった。

 「また……そんな声出すなって」
 ため息交じりにそう言うと、彼はわたしの膝に腕を回して、抱き上げてしまった。

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