もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 それから彼は鎖骨へと唇を滑らせてゆく。

 さらに手がわたしのパジャマのショートパンツにかかり、ゆっくり引き下ろそうとしたとき、苦しいほど息が詰まって、わたしは喘ぐように言った。

「れ、玲伊さぁん、や、やっぱり無理かも」

 そう言って、涙目になって首を振ると、玲伊さんは一旦、愛撫の手を止めて、わたしの横に寝そべった。

 そして腕を回してわたしを抱き寄せ、優しく髪を撫で始めた。

「そうか。優紀が嫌なら、無理強いする気はないよ。今日はこうして、何もせずに抱き合っているだけでいい」

「玲伊さん……でも」
 彼は手は背中に降り、今度はあやすように軽く叩きながら、「ん?」とわたしの顔を見つめる。

「男の人は……その、こういうとき、我慢させられると辛いんじゃ……」

「なんでそんなこと知ってるの?」
「あの、ちょっと予習をしてきて」

 玲伊さんはくすっと笑った。

「予習って。なに? 動画でも見た?」
「ううん。あの、漫画とか。小説とかで」
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